ランドセルのお手入れ方法・お手入れの盲点・日常で注意したい点!

お子さまが毎日、6年間共に過ごすランドセル!

ランドセルも素材の進化により、防水・防汚加工などで、傷がつきにくく汚れにも強くなってきています。また、日本のメーカーが作るランドセルは、よほどのことがない限り故障したりせず、毎日使うものでも安心して6年間お子さんと一緒に過ごすことができます。


でもやはり、毎日使うものだから、日ごろからお手入れしてあげてほしい、というのが、ランドセルをひとつひとつ丁寧に作りあげている職人さんの心情。


ここでは、ランドセルの日頃のお手入れ方法をご紹介いたします!

ランドセルのお手入れ方法

キャサリンコテージのランドセルは、すべて人工皮革のクラリーノ素材。軽くて丈夫で水に強いという特徴があり、お子さんが毎日小学校に6年間背負っていくランドセルにはぴったりの素材です。

クラリーノは耐水効果が高いウレタン樹脂を表面に使っているので、雨に濡れたとしても重たくなったり型崩れしたりするようなことはありません。が、水が得意ということでもなく、濡れたまま放置してしまうとやはりカビや傷みの原因にもなります。

雨や雪でぬれてしまった場合

塗れてしまっても型崩れしたりすることはありませんが、乾いた布でやさしく水分をふきとってあげると、美しい状態を長くキープすることができます。ランドセルカバーやレインカバーをしていても、隙間から水分は入っていきますので、カバー類を外して水分をふき取ってあげましょう。

汗で背あてがぬれてしまった場合

キャサリンコテージのランドセルは、お子さまの背中にあたる背あて部分には、通気性のよいソフト仕上げの牛革を使っています。密着する部分なのでとくに背あてはお子さまも汗をかきやすい部分。

夏場など汗が気になるシーズンは、背あて部分は乾いた布で拭いてあげ、とくに汚れが気になるときは固く絞った濡れ布巾で拭き、風通しのよいところで十分に乾かしてください。

汚れが付いてしまった場合

それでも6年間も日々使うものですから、汚れがついてしまうこともあるかもしれません。基本的には撥水・防汚加工ゆえに、乾いた布でやさしくふき取るくらいでOkですが、それでもとれない頑固な汚れには、中性洗剤を使うお手入れ方法をおすすめいたします。

ランドセルについた頑固な汚れを落とすには!

中性洗剤を使います。パッと思いつくのは台所にある食器用洗剤が該当します。そのほか、リビング用のクリーナーなども中性洗剤で、パッケージ裏の品質表示覧に「液性/中性」とあればOKです。

中性洗剤を水でかなり薄め、その液体をやわらかいタオルに少々つけたら絞り、ランドセルの汚れ部分を、円を描くようにくるくるとやさしく水拭きしてください。ここでゴシゴシこする行為はNG! 逆に傷をつけることになりかねません。その後は、硬くしぼった濡れた布で洗剤をふき取るようにやさしく水拭き。仕上げに、乾いた布で水分をふき取ってあげます。その後は風通しのよい日陰で、ランドセルを十分に乾かしてくださいね!

内側の鉛筆汚れは消しゴムで!

ランドセルの内側が汚れることがあるとすれば、鉛筆汚れがついてしまうケース。鉛筆汚れの場合は、水拭き厳禁なのでご注意を! 鉛筆の炭素による黒ずみは、水に濡らすとかえって落ちにくくなってしまうのです。

不慮についてしまった軽いえんぴつ汚れの場合は、キレイな消しゴムで軽くこすることで落とすことができます。

また、ランドセルの内部の底部分には、鉛筆の芯や消しゴムカスなど細かいゴミもたまってしまいがち。定期的にランドセルの中身を空にして逆さにしてゴミを取り除きましょう。

ランドセルのお手入れ、意外な盲点!

ランドセル、とくにクラリーノ素材のランドセルであれば、特段お手入れは必要ないのですが、むしろ逆に、よかれと思ってやってしまいがちだけど、実はしてはいけないこと、をご紹介いたします。

アルコール除菌はNG!

このご時世、今やアルコール除菌が日常的になっていて、ウェットティッシュも除菌成分が含まれたものを常備しているご家庭も多いのではないかと思います。

除菌成分が入ったウェットティッシュなら除菌もできてランドセルのメンテナンスにもちょうどいいのでは?と、思われがちかもしれませんが、実は除菌成分に含まれるアルコールは人工皮革は苦手です。

せっかくの撥水・防汚加工を弱めるだけでなく、発色に影響を及ぼす可能性もあります。どうしてもウエットティッシュを使って手軽に気になる箇所を拭きたい場合は、ノンアルコールの製品で拭き、また、拭き取ったあとはしっかり陰干しもしてくださいね!

防水スプレーや革用クリームの使用はひびわれの原因に!

「ランドセルは革だから革用クリームを塗ればよい」と思われがちですが、実はこれはNG行為。人工皮革であるクラリーノに革用クリームを塗ってしまうと、表面の剥がれやひび割れの原因となってしまうので、絶対にやめましょう。

ランドセルカバーにひそむ盲点!

ランドセルを守るためにかぶせ部分に取り付けるアイテム、ランドセルカバー。市販のランドセルカバーに多いのがビニール素材です。水を通さず安心な反面、ランドセルとカバーの間に水分が侵入してしまった場合には乾かない、というデメリットがあります。長時間水分が乾かない状態だと、かえってランドセルにダメージを与えてしまうことも。

ビニール製のランドセルカバーをご利用の場合は、週末など定期的にカバーを外すなどのひと手間をかけてあげることも大切です。

     

ランドセルのお手入れ方法、いかがでしたか?

これからランドセルとの日々が始まるお子さまも、在学中のお子さまも、ランドセルがよりよい状態で卒業の年が迎えられるよう、参考にしていただければと思います。

また、卒業後のランドセル、みなさんはどうされますか?

ミニチュアランドセルに作り替えてくれるサービスなんかもあるようですが、ひとつ、クラリーノ素材を開発、販売している株式会社クラレさんの素敵な取り組みを見つけました。

クラレさんでは2004年より、使用済みのランドセルを募集し、紛争と混乱が続くアフガニスタンの子どもたちへボランティアの方々が送り届ける活動をされています。

日本製のランドセルはとにかく品質がいいですから、6年間使ったところでまだまだきれいに使えます。海を渡って、次の子どもの学びの役に立つ・・・こんな素敵な第二のランドセルの活路が、あるのです!

我が家も長女が使用済みのランドセル、どうするでもなく、きれいな状態でまだ子ども部屋にあります。次女が来年度卒業したタイミングで、姉妹が大切に使ってきたランドセルも送ろうと思っています。

なお、毎年ランドセルの受付個数には上限があり、また、豚皮を使っているものは受付不可(アフガニスタンの宗教上の理由により)、など条件もありますので、もし検討される場合はクラレさんの「ランドセルは海を越えて」ページをご覧ください!

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