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フォーマル辞典・序章|フォーマルとは?~理想に近づくために知っておきたいこと

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大切な一日に失敗しないフォーマルな一着を選ぶための知識・ノウハウを「フォーマル辞典」としてご紹介!

まずは「フォーマル辞典」序章として、フォーマルとは何か、その根本的な意味を考え、フォーマルの歴史を紐解き、スーツにまつわる様々な知識、雑学、そして理想のフォーマルな一着に出会うためのイメージ作りに役立つ手法をご紹介いたします。

---【目次】-------------

      1. フォーマルの歴史
        ・フォーマルの定義
        ・タキシードとモーニング
      2. スーツについて
        ・スーツの起源
        ・スーツを買うさいのポイント
      3. ドレスの歴史
      4. 理想の一着と巡り合うために!
        ・「大好き」を集めれば見えてくる
        ・「大好き」を発見するためのツール

1.フォーマルの歴史

ずばり「フォーマル」とは何か。
その定義を日本フォーマル協会では以下のように定めています。

◆フォーマルとは◆
公式の場から社交の場において、人間関係を円滑にするために決められた礼儀作法です。

(日本フォーマル協会)

そしてその昔、舞踏会やパーティーといった社交の場が多かったヨーロッパの上流階級の人々が着ていた服装こそが、「フォーマルウェア」の起源です。上流階級の人々は、着用する時刻、シーンによって、1日に何度も着替えをしていました。

「フォーマル」とは人間関係を円滑にするための礼儀作法であり、場所やシーンに見合った服装が存在し、互いに敬意を表して着分けるスタイルがフォーマルウェア(礼服)なのです。

タキシードとモーニング

男性用の礼服のひとつである、タキシード。よく耳にしますが、正式にはタキシードは夜のフォーマルシーンに適した服装です。

Wikipedia

朝から午後6時(冬場は5時)のフォーマルな場に適しているのはモーニングで、18世紀のイギリス貴族の乗馬服に由来した、前裾を大きく斜めに切った形状(カットアウェイ)がデザインのポイントになっています。ボタンひとつどめの、シングルブレスト。
昼間の格式の高い結婚式及び披露宴での新郎や、主賓、新郎新婦のお父様が着用したり、入学式・卒業式などでの教職員が着用するのに適しています。

Wikipedia

夕方からの結婚式・披露宴などは、タキシード着用が好ましいシーンです。また、タキシードは黒蝶ネクタイ、黒のカマーベストがコーディネイトされるようになってからは「ブラック・タイ」と呼ばれるようになり、ドレスコードが「ブラック・タイ」というパーティーの場合には、タキシード着用ということになります。タキシードは夜間の準礼服であるため夜のみ着用するといったことが昔のルールでしたが、今では昼夜関係なく結婚式の新郎が着るのはタキシードですし、海外セレブたちにおいてもパーティーでは時刻に関係なくタキシードを着ている印象です。国賓を招いての晩餐会から気軽なパーティーまで、タキシードの活躍の場も広がっています。フォーマルの歴史は重んじつつも、少しずつそのルールや常識は時代により変化してきているようですね。

2.スーツについて

スーツは、ジャケットとパンツ(またはスカート)、時にはベストを、同じ生地でそろえた服一式のことを言います。

  • ジャケットとパンツのセット=ツーピース
  • ジャケットとパンツのセットに+ベストが=スリーピース

スーツは袖を通すだけで気持ちもピリッとするように、社会性を表す服なのできちんとした気持ちで向き合うことが大切です。

スーツの起源

18世紀末のフランス革命後、フランスを中心に豪華な貴族ファッションが衰退し、イギリスのシンプルスタイルが注目されるようになっていきました。
フロックコートという丈の長い上着が主流でしたが、20世紀になると丈の短いラウンジングスーツという室内で着られるカジュアルウェアが普及しはじめ、アメリカではビジネスウェアとして着用されるようになりました。これが今のスーツの原型です。
次第に、ビジネスシーンからフォーマルなシーンまで公の場で活躍するウェアとして洗練されていきました。

●アメリカでもっとも古い洋服ブランドショップ

「ブルックス・ブラザーズ」---。とくにお父様のお買い物で聞いたことがあるかもしれませんね。1818年ニューヨークで創業のアメリカで最も歴史のある衣料品店で、なんと2018年で創業200年を迎えます。多くの歴代アメリカ大統領に愛されてきたブランドは、イギリスから入ってきたスーツスタイルをより着やすく改良して、アメリカントラディッショナルモデルの決定版が完成しました。

●「背広」の語源

スーツのことを「背広」とも言いますが、その語源はロンドンにある通りの名前、「サヴィル・ロウ」だという説があります。500mに満たないこの通りはテーラー(紳士服の仕立て屋)の聖地として200年以上の歴史をもち、今もなお30近くものショップが並んでいます。サヴィル・ロウが名声を博す所以は、その「ビスポーク」といわれる紳士服の完全注文仕立ての手法。「話をしながら (be-spoken)」が語源で、顧客の好みをふまえ、会話をしながらスーツを仕立てていく、というのがサヴィル・ロウの伝統なのだそう。職人が顧客を丁寧に採寸、それをもとに型紙製作、生地を裁断、仮縫いして試着。これを何回か繰り返しようやくできる、その人だけのためにつくられた世界に一着のスーツ。サヴィル・ロウのビスポークスーツは、各国王室や大貴族、大富豪といった特別階級の人々もが認める極上のスーツなのです。

スーツを買うさいのポイント

さて、ここではスーツを実際に購入する際の検討材料として、見映えを左右するパーツごとの特徴を見ていきます。
お子さまのスーツの場合、効率よく冠婚葬祭何にでも対応できる一着を、とお考えなら黒や濃紺のスーツを選べば万能。黒になるほどフォーマル感も強くなり、モードな印象の着こなしが楽しめます。
中に合わせるシャツは、白ならブラックフォーマルにも使えて無難ですが、クリーム、ペールピンク、薄い紫など淡い色にすると、ジャケットとのコントラストが効いたコーディネイトになりおすすめです。
その他ジャケットやパンツはディテールによって印象が異なるので、知っておくとデザイン選びの参考になるディテールと用語をいくつかご紹介いたします。

●下襟(ラペル)デザイン●

ジャケットの襟は、切替を境に上襟をカラー、下襟をラペルと呼び分けます。またその境界線をゴージラインといい、これが高め(ハイゴージ)の方がラペルのデザインが目立って若々しくスッキリした印象になります。ラペルは顔付近にあり相手の視線も集まりやすいため、形状や大きさによって見た目の雰囲気を左右するくらい大きなデザイン要素といえます。

ノッチドラペル

Modalina

カラーとラペルの縫い合わせ部分(ゴージライン)が「V字型」に切り込みまれているもっとも一般的な襟の形。格式が高いシーンからカジュアルにまで幅広く着こなせます。
ピークドラペル

Modalina

「ピークド」が「先のとがった」という意味で、ラペルが上向きに跳ね上がっているのが特徴的。ドレッシー&エレガントな印象で、フォーマル感もアップ。
ショールカラー

出典:Modalina

帯状の肩掛けの形状をした襟。ヘチマ襟。ラペルの先端が丸く緩やかにカーブしているのが特徴。エレガントな印象に。
●ベント●

スーツスタイルの後ろ姿を大きく左右する「ベント」。背面に施された切り込みのことです。動きやすさはもちろん、見た目にも大きく影響します。

センターベント
そもそも乗馬において動きやすさを実現するために考案されたデザイン。
軽快でクール、スポーティーな印象を与えます。
サイドベンツ 両サイドに切り込みが入ったもの。腰にさした剣を抜き差ししやすくするためのデザインがそのルーツ。威厳や風格が漂うデザイン。
ノーベント
切り込みがないタイプ。上記二つがいずれも動きやすさを重視したデザインであるため、ノーベントは機能性を求めない最もクラシカルで由緒正しいデザインといえます。ドレッシーかつエレガントなニュアンスに。
●細腹(さいばら)●

細腹(さいばら)とは、英国風オーダーメイドスーツで使われる言葉で、よい仕立てのスーツを見極めるために知っておくと便利なポイントです。

普通のお洋服やリーズナブルプライスの子供スーツは、前身頃と後ろ身頃、2枚の生地を縫い合わせてつくります。ただ、人間の体は立体的なので、特にスーツなどある程度の厚みのある生地で仕立てる衣類の場合、2枚の生地を縫い合わせただけでは本来の体のシルエットにきれいに沿うことができません。
そこで、前身頃と後ろ身頃の合間につなぎの布地(=細腹)を入れることで、胸板は厚く、ウエストは細く、体の立体的シルエットに沿うスタイリッシュなスーツに仕上げるのです。


キャサリンコテージが展開する「Michelle Alfred」というブランドラインは、子供スーツにも贅沢にこの立体縫製を採用しており、お子さまの晴れの日を彩るワンランク上のスーツスタイルをご提案しています。

3.ドレスの歴史

ドレススタイルが生まれる前は、結婚式などフォーマルシーンには民族衣装を着ていく習わしがありました。当時は女性の服装は体のラインを拾わないような、緩やかなシルエットのものが多かったと言われています。

貴族文化とドレスの発展

Wikipedia

中世ヨーロッパの貴族文化において、ドレスもよりスタイリッシュに、きらびやかなものに発展しました。毎晩パーティーに参加するような女性たちにとってドレスは権威の象徴。より美しく、煌びやかに、競い合うように発展していきます。
当時のファッションリーダー的存在ともいえるのが、マリー・アントワネット。コルセットでウエストは細く、胸元を大きく開けて強調する、といったドレススタイルの原型は彼女の影響といっても過言ではありません。

その頃の華美なドレスは一人で着る事ができずに着付けに人手がいりましたが、フランス革命以降は一人で着られるドレスが主流になり、なるべくシンプルなもの、ひいては特別な日にドレスアップをする、という風潮になってきました。

ちなみに、ドレスアップ時のマストアイテムとしてキャサリンコテージもおすすめしているパニエ、これも18世紀のヨーロッパでスカートをふくらませるために流行したアイテムです。

日本に入ってきた最初のドレススタイル

明治16年(1883年)、日本は欧米に対して近代化をアピールするため、海外からの来賓客をもてなすための洋館、鹿鳴館を建設。そこで、上流階級の女性たちは当時ヨーロッパで流行っていたバッスルスタイルのドレスを着て舞踏会に出ていました。

Wikipedia

当時のドレススタイルといえばクリノリンとバッスルスタイル。クリノリンは特にイギリス女性の間で爆発的に広まったもので、スカートを膨らませるために鯨ひげや針金を輪にして重ねた骨組みの下着です。ペチコートを重ねばきするよりも簡単にドーム型のシルエットが作れるため、スカートの裾は大きく広がれば広がるほどよいとされていた時代に流行しました。
しかし膨らみすぎたスカートは実用的ではなく、引っかかって転倒したり、クリノリンに暖炉の火がついて火事が多発したり死亡事故まで発生するようになり、次第に廃れていき、後ろにだけ膨らみを残したバッスルスタイルに推移していきます。

Wikipedia

バッスルはヒップラインを美しく見せるための、詰め物や木、針金などの材料で作った腰当て。おしり部分をふくらませる下着をつけることによって作られたドレスシルエットで、女性の成熟度をアピールしました。

当時鹿鳴館でドレススタイルを取り入れた日本の上流階級の女性たちが、洋装化のさきがけとも言えます。

ドレス選びで気をつけたい点

今ではさまざまなドレススタイルがあり、結婚式やパーティーなどフォーマルシーンも多様化していますが、いずれにしても、まわりの人への配慮も忘れず、礼儀作法として、シーンにふさわしい衣装を選ぶよう心がけましょう。

とくに昼間の結婚式では肌の露出を控えめにしたり、花嫁よりも目立つような華美な装いは避け、アクセサリーもパールなどシンプルで上品なものを選ぶ、などなど・・・。

また、結婚式や二次会の招待状に「平服で」と書かれていた場合であっても、それは「普段着」という意味ではありません。ドレスを着て行くまでではないけれども、デニムなどラフでカジュアルな服装は避け、ワンピースやスーツなどきれいめにコーディネイトし、アクセサリーやバッグなどでドレッシーな雰囲気を出すようなスタイリングを心がけるとほどよくパーティー感も出せてよいでしょう。

4.理想の一着と巡り合うために

ここでは、理想の一着と出会うための手法をご紹介いたします!

ご自身が納得する、失敗しないフォーマルな一着を選ぶためには何といっても、まずは理想とするフォーマルスタイルのイメージを作ることが大事です。

「大好き」を集めれば見えてくる

理想の一着と巡り合うためには、まずは自分やお子さまが、どんなスタイリングに惹かれるのか、その傾向を知ることが大事です。そしてそのためにはたくさんの物を見ること、これがより核心へと近づくために大切なことです。

たとえば発表会のドレスだったり、卒業式の子供スーツやワンピースを探す場合、とにかくいろんなドレスやスーツ、ワンピースを見ることです。その中で「なんかこれ好きだな」、「こんなものが着たいな」、といったものを集めていけば、どんな要素に惹かれがちなのか、何を理想としているのか、なんとなくそのテイストや傾向が見えてきます。
傾向が見えてくれば、「クラシカル」なものが好き、とか、「Aライン」、「プリーツスカート」、「チェック柄」、などなど、好みの核心をつくキーワードに辿り着くはず。それがつかめれば、本当に好みの、理想の一着と出会える確率はグンと上がってきます。

「大好き」を発見するためのツール

もちろん、店頭に行って見る、雑誌で見る、といったこともできますが、それではやはり範囲に限度がありますね。最近は世界中の誰かがシェアした画像が簡単にスマホでも眺められるようになりました。たくさんの画像の中からキーワード検索で、探している写真が見つかるツールもたくさん出ています。
スタイリッシュなイメージ画像が並ぶものだったり、人々のコーディネイトに特化したものだったり、サイトやアプリによってその傾向もありますが、どれも一度にたくさんの画像をチェックするにはとても便利なツールです。
さらにはアカウント登録すればお気に入り画像をフォルダー分けして管理できたり、逆にアカウント登録せずとも眺めるだけの利用もできたりとツールやサイトによりさまざまですので、ご自身が一番使いやすいツールで、まずはたくさんの画像を見てイメージを固めると理想の一着に近づくことができます。

Pinterest

センスあるアイディアなど画像を閲覧して、気になる画像(アイディア)をコレクションできるのが、ピンタレスト。
画像は引用元のサイトに紐づいているので、画像自体を保存しているというよりも、画像がある大元のサイトを保存している感覚。Pinterest Japanの方も「ピンタレストはいわゆるSNSではなく、「ブックマーク(Visual Bookmarking Tool)」である」とおっしゃっています。
無料のユーザー登録をすれば気になる画像を保存(=ピン)でき、さらには自分で作ったジャンルごとのフォルダ(=ボード)に分けることも可能なので、あとでピンしたものを閲覧するにも便利です。
ある目的のためにたくさんの画像を見て、情報収集、アイディア収集できる、といった側面が強いことがピンタレストの特徴です。

フォーマルな装い、コーディネイトだけでなく、レシピやパーティー装飾といったものまで幅広いジャンルのアイディアが見つかるので、ユーザー登録しておくと日常の様々なことに使えて便利です。

←「子供ドレス」で検索したところ。


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「フォーマル辞典・序章」として、フォーマルとは何かといったことをご紹介いたしました。

フォーマルシーンは、そこに集う人々が互いに敬意を表し、ルールにのっとった正装をしていくことで敷居が保たれ、シーンが成り立つことがわかりましたね。

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